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★概要

TRANSPARENT OPUS MM2 RCAは、トランスペアレント社の前フラッグシップ・RCAケーブルである。言わずと知れたトラペOPUSブランドの二代目であり、初代OPUSの後続にあたる機種である。2015年に同社がMagnum Opusブランドを発表したことでOPUSブランドはセカンドベストとしての地位に甘んじることになったが、2014年以前はほぼ並ぶもののない世界最高峰であり、依然として世界に冠たる存在である。

Magnum Opusを知らない筆者・ロメオからすると、このOpus MM2は2015年現在も世界で最高レベルのケーブルであり、このCableFanにおいてもリファレンスとして確固たる地位を築いている存在である。2015年が世代交代の年であることは重々承知しているが、あらかじめご了承願いたい。

尚、RCAのレビューについては、(XLRほど徹底した聴き比べを行えていない都合上)他ケーブルとの具体的な比較も記事の内容に含むものとする。話題のケーブルをご存知ない方には誠に恐縮ではあるが、過ちを防ぐ意味合いでも、記事は可能な限り具体的かつ限定的な内容としたい。

[価格]

1,495,000円/1.5m(税別)

[Specification]

スペック表なし。詳細は以下の参考サイトを参照

[参考サイト]

http://www.axiss.co.jp/whatsnew_transOPUS.html

[外見・取り回し]

OPUS MM XLRのレビューも参照。RCAの場合、カーボンコクピットは1発となっており、取り回しもXLRより若干よい。しかしながら、カーボンコクピット自体が一定の大きさ・重さを備える以上、万全の取り回しとは言い得ないことはあらかじめご了承願いたい。とはいえ、MIT ORACLEのような巨大なボックスやStage iii Gryphonのような太さはない分、ある程度あつかいやすいとも言える。カーボンコクピットのデザインは、基本的にはOPUS MMおよびOPUS G5と大差ないが、文字色などがヴァージョンによって若干異なっている。が、ここはやはり大同小異という表現を用いたい。

★音質レビュー

RCAケーブルについては、ACケーブルやXLRケーブルと比べてサンプル数が少ないので、スコアリングは行いません。代わりに、ケーブル間の比較を織り交ぜつつ、レビューします。また、このレビューはAVALON・Spectralのセッティングに繋いだ印象をメインとしています。AC・XLRのケースと異なり、レビュー時に用いたシステムのヴァリエーションも豊富とは言えない点は、予めご了承ください。

[単体レビュー]

初代OPUSと同様、ニュートラル・ハイクオリティの評を欲しいままにするケーブルである。基本的に不満が出てこない「個性を出す」もしくは「個性的な機器の中で潤滑油としての役割を期待する」のでなければ、このケーブルは十分だろう。強いて言うなら、NORDOST ODINなどと比べると明るさやスピード感で劣るやもしれないが、それもSpectralやSoulution等のスピード感あるアンプでドライブする分には問題にならない。

TRANSPARENTについてはOPUS XLR、OPUS SP、PLMM2Xと所有してきて、ブランドのキャラクターはある程度わかっていると自負しているが、このOPUS MM2 RCAもやはりトラペカラーの強いケーブルで、威厳、品格、重厚感、統率力といった表現が当てはまる。どっしりと構えて音源や機器と向き合うスタンスは、能動的なキャラクターで知られるMIT ORACLEとは対照的だ。

AVALON DIAMONDと組み合わせてみて改めて感じたことは、このOPUSは音場展開と音像表現の双方について極めて優秀、かつ高バランスであるということだ。一般に、AVALONとSpectralのペアは、音場は広大ながらも音像は希薄、という評価を受けるが、OPUSを用いたなら、そのような評価がSPや機器ではなくケーブルのクオリティ不足によるものであったと実感できる。広大、濃密、迫力、明瞭など、多くの場合において両立が難しいとされる要素をいとも容易く再現してみせる点は、OPUSの恐るべき点だろう(他にも、NORDOST ODINやMIT ORACLE MA-X2において認められる)。100万円クラスとこのクラスの差は、そこにある。

[比較レビュー]

近日中に、MIT ORACLE MA-X2 RCA、STAGE III CONCEPTS GRYPHON RCAとの比較レビューをお届けします。実際に各2セットずつを所有し、数ヶ月ほど聴き込んでからの直接比較につき、クオリティの高いレビューであると確信しています。

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