IMG_2160[Goebel Lacorde Statement ケーブル]

Goebel High Endのウェブサイトを発見して以来、その外観に惹かれ続けていたケーブルである。実際にお目にかかれたのは今回が初めてで、ケーブルのみならずスピーカーシステム等もドイツ・Goebel High End社製のもので統一されていた。機器などが馴染みのないものであったためケーブルそれ自体の性能はわからなかったが、Goebelが再現したい世界観のようなものは垣間見ることができたように思う。

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尚、今回の構成は、フラッグシップであるEpoqueシリーズを用いており、Epoque Referenceが1 pair、Epoque Baforceが1セットという構成。アンプのブランドは忘れてしまったが、ケーブルはGoebel Lacordeシリーズで統一されていた。尚、Goebel High End社のwebsiteは以下。

http://www.goebel-highend.de/

一言でいうと、Goebelは「黒光り」するブランドである。ケーブルのブランドでいえば、TransparentやStage iii Conceptsに近いやもしれない。SPもケーブルも、見るからに質実剛健で、これぞドイツのブランド!といった感じである。特に、プラグ部のつくりは極めてしっかりとしており、かなりの安心感をもって使用できそうである。

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海外の製品について、製品のデザインと音が一致するケースは多いが、Goebelブランドもその一例と言えよう。ショウにおいては部屋が理想と程遠いケースがほとんどであるから、全力のサウンドとはゆかなかったものの、Goebelの醸し出す「凄み」みたいなものは感じられた。筆者は個人的に、こういった「地味ながら確固たる力量を有し、時たま凄みを感じさせる」といったキャラクターのケーブルが大好きなので、このGoebelブランドにはかなりの期待を寄せている。逆に、華やかさや明るさみたいな要素を優先したい方にとっては、Goebelのアイテムは一部に導入するくらいがちょうど良いやも知れない。

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今回は、試聴とは別に、実際にLacorde Statementケーブルを手に取る機会があった。事前に予想した通り、電源ケーブルについてはなかなかに重量があった。また、XLRケーブルについては予想以上にしなやかで軽量であった。SPケーブルのみは手に取れなかったが、どうやらGoebelは、必要に応じて物量を振り分けるタイプのブランドであるらしい(価格も、大よそ質量もといマテリアルの投入量に比例している模様)。電源ケーブルがインコネより高価である点などは、Stage iii Conceptsなどに近いか。思うに、Lacorde Statementケーブルは、パワーアンプの役割を補強することを主目的とした製品群ではなかろうか。この電源ケーブルは、プリやデジタルではなくパワーアンプへの電力供給を意識したスケールだし、インコネとSPケーブルの物量差・価格差(SPケーブルは20K EUR~/pair、XLRは5K EUR~/pair)を考えてみても、そう考えた方が腑に落ちる。コンセプト、スケール感、価格設定からすると、電ケー・SPケーは恐らくStage iii ConceptsのTriton・Mantikorクラスではないかと推察されるが、あくまで外見からの予測以上ではない。

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個人的に興味があるのは、インコネがどれだけの費用対効果を発揮してくれるかという点だが、これについては実際に聴いてみた上で感想を書ければと思っている。価格設定からして、50万~100万円クラスをライバル視したモデルだと思われるが、最近は100万円以下のクラスからもNordost Valhalla 2やStage iii Gryphonといった「トップクラスに迫るケーブル」が出てきていることから、価格だけを見て評価を下すのは危険だと考えている。まずは聴いてから。これに尽きる。

IMG_2161[画像(XLR)]

IMG_2158[画像(AC)]