2015年は、ハイエンドケーブルの世界にとって激動の年となっている。TRANSPARENT、NORDOST、SILTECHのいわば御三家を筆頭に、世界のトップブランドがこれほどまでにこぞって新たなフラッグシップモデルを発表してくるなど、異例のことだ。しかも、その多くがHIGH END 2015で拝めるとなれば、ハイエンドケーブルの大ファンを自認するロメオとしては、多少の無理をしてでも足を運ぼうというものである。

そういったわけで、この度ミュンヘンにて開催されたHIGH END 2015に行ってまいりました。また、一定の収穫が得られたということで、この場にてレポートしようと思います。

[概要]

HIGH END 2015は、ドイツのミュンヘンにて開催された世界最大規模のオーディオ見本市である。オーディオショウといえば国内ではTIAS等が有名であるが、(ホールまで含めると)HI ENDの規模感は桁違いであることと、世界中のメーカーの、しかもCEOクラスが多く現場入りしている点などは、TIASなどには見受けられない本場感である。

今回のHIGH END 2015で特筆すべき点のひとつは、上述した新型ケーブルが多く展示されていた点だ。NORDOSTのODIN 2やSILTECHのTRIPLE CROWNを筆頭に、ZenSatiのSilenzio、Fono AcusticaのVirtuoso、Jorma DesignのStatement(発表は2014)、等々、錚々たる面々が居並んでいた。TRANSPARENTのMAGNUM OPUSのみは、部屋サイズの都合から持ち込まれていなかった模様だが、それを差し引いても豪勢な顔ぶれである(※)。

※その他、米国のStage iii Conceptsも2015年にLeviathanというフラッグシップモデルを投入してきている。これは、Krakenの上位機種にあたる。

勿論、部屋・システム構成等、多くの要素がブランド毎に異なっていたから、性能や個性の程についてピュアな比較はできなかったし、もっと言えば音質については殆ど分からなかったわけだが(このあたり、SPやアンプに比べてケーブルが不利な点である)、実物を見、手に取り、そして私の知る他のケーブル、特に2014年以前のフラッグシップと重さやサイズ感を比べられた点は、収穫だったと言ってよい。特にZenSatiやJorma Designあたりは、以前の旗艦と比べて異なる点が多かったので、興味深かった。個別の話については、また後ほどしてゆこう。

余談だが、ここ1年ほど注目していたEstelonのExtremeスピーカーを実際に試聴できた点は、ケーブルとは別に大きな収穫だった。Soulutionの機器とKubala-Sosnaのケーブルで駆動されており、特に機器については別室のMAGICO Q7とほぼ同じ構成だったことから、それなりにピュアな形で両者を聴き比べられた気もする(尤も、このクラスになると経験も予備知識も乏しいので、まともに理解できたかは疑問)。

[ライブラリー]

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ODIN 2 by NORDOST

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Triple Crown by Siltech

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Silenzio by ZenSati

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Statement by Jorma Design

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Absolute Dream by Crystal Cable

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Flow Power Distributor by Argento Audio

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Lacorde Statement by Goebel

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Diamond 4 by HiDiamond

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Extreme by Estelon